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青谷明日香

2014.06.02

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街が夜と出会う 冬の入り口
さみしさ押し込めて 人々は行き交う
楽しかった夏の思い出 胸に秘めて
(「冬の神様」より)


1980年、秋田県大仙市生まれのシンガー・ソングライター、青谷明日香。彼女は、ピアノの弾き語りを中心としたスタイルで、カフェやお店はもちろん、お寺から町おこしのお祭りまで、さまざまな場所にフットワーク軽く赴き、その歌声を届けてきた。また、東日本大震災の発生後はキャンドルアーティストCandle june率いる『LOVE FOR NIPPON』のメンバーとして被災地を回り、音楽にて支援を行ってきた。

そうした活動を通じ、自身のルーツである東北の人々の暮らしや想いにあらためて向き合ったことが、自身が紡ぐ音楽に投影されたのだろう。約2年ぶりとなるサード・アルバム『冬の神様』には、さまざまな感情を抱えながらもたくましく生き抜いていく人々の姿を描く小さなストーリーの数々が紡がれていく。そこに、すっとぼけたユーモラスさを感じさせるあたりも、やはり東北人っぽくて面白いセンスだ。

ヤマカミヒトミ(アルトサックス、フルート 他)、島裕介(フリューゲルホルン 他)、トンチ(スティールパン)をはじめ、個性あふれるミュージシャンとともに作り上げたサウンドスケープも、青谷の紡ぐストーリーを繊細に彩っていく。民謡や歌謡曲の薫りを遠くに感じさせる彼女ならではのメロディとリズムは、誰の心にもあるふるさとへの憧憬を揺さぶり、そして青谷の力強くもやさしいピアノとまっすぐな歌声は、明日を生きる勇気と希望をそっと差し出してくれる。

街が朝と出会う 冬の入り口
吐息で手をあたためて 人々は行き交う
それぞれの夜を越えて 歩いて
それぞれの孤独抱きしめ 歩いてゆくんだ



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青谷明日香『冬の神様』

(ひぐらしレコード)


青谷明日香 official website
http://aoyaasuka.com/

青谷明日香「冬の神様」 MV
青谷明日香 ライブ 秋田県大仙市ふるさとフェア2013 Live
青谷明日香「大気圏で押し問答」 Live

青谷明日香 “冬の神様”リリースツアー
6月7日(土)山梨・小淵沢 Rural Inity Lodge
6月8日(日)長野・中川村 サウンドホール
6月14日(土)愛知・蒲郡 和cafe千草
6月21日(土)新潟・柏崎 cafe confine
6月23日(月)新潟・長岡 カフェ食堂 BONBON
詳細は official website をご確認ください。

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