1995年のシングル「結婚相談所」でデビュー以来、一度聴けば耳に残る個性あふれるヴォーカルと、独自の世界観を持った楽曲で熱狂的な人気を集めてきたシンガー・ソングライター、小島麻由美。出産・子育てもあり、活動はマイペースになっていた。が、来年の2015年にデビュー20周年を迎えるにあたり、記念すべき年に向けた本格的な再始動となるのが、4年ぶりのオリジナル作品『渚にて』だ。
リードトラックとなる「泡になった恋」は、長年にわたって小島のサポートを務めてきたギタリスト=塚本功が率いるバンド、ネタンダーズが全面的に参加。真夏の強い日差しに朦朧とする感覚にも似た心地良さも感じさせる、ロックンロール・ナンバー。
その他の楽曲では、ベースのカジヒデキ、ドラムにハッチハッチェルオーケストラで活動中の八馬義弘らも参加。オリジナル曲はもちろんだが、イタリアの歌手ミーナのオリジナルで、森山加代子が日本語カバーでもヒットさせた「月影のナポリ」や、塚本のメランコリックなギターが強く印象に残るザ・スパイダース「夕陽が泣いている」など、カバー曲も聴きごたえたっぷりだ。
今秋には、9作目となるフル・アルバムの発売も予定されているという小島麻由美。その揺るぎない個性が、あらためて大きな注目を集めることだろう。
小島麻由美 officiala website
http://www.kojimamayumi.com/
小島麻由美「泡になった恋」 MV