「毎日10を超える新聞に目を通していたよ。」
クラッシュのボーカル、ジョー・ストラマーはイギリスの音楽チャート雑誌、メロディーメイカーのインタビューでこう語っている。
新聞の記事を読めば読むほど、彼の脳裏には黙示録的なイメージが広がっていった。
そしてある日、ガールフレンドと一緒にロンドンのワールズエンドという地区にある自宅へタクシーで移動しているときのこと。
口をつくのはその日読んだ新聞の記事。
すると彼女は言ったのだ。
「だったら、歌にすればいいじゃない」
1979年12月に発売された3枚目のアルバム『London Calling』は、クラッシュ最大のヒットとなる。
そしてそれは世界中に警鐘を鳴らしたのだった。
This is London Calling…
それはBBC(イギリスの公共放送局)が第二次世界大戦の時に使っていた空襲を知らせるアナウンスだ。
ロンドン・コーリング
遠方の町へ
戦争が布告され、戦闘が近づいた今
ロンドン・コーリング
暗黒街へ
食器棚から出てくるんだ、ボーイズ&ガールズ
ロンドン・コーリング
我々を頼っても駄目だ
紛い物のビートルマニアは打ち倒された
ロンドン・コーリング
意味ないスイングなどしてないぜ
あの警棒を手にした汚らわしい連中以外はな
氷河期が近づいている
太陽はズームインを始めた
メルトダウンが想定され
小麦は痩せ細っていく
エンジンは動作を停止する
だが、俺は怖くない
ロンドンは溺死寸前
そして俺は川沿いに住んでいる
ロンドン・コーリング
模倣地区へ
忘れろよ、兄弟、ひとりでやるんだ
ロンドン・コーリング
死してゾンビになった者たちよ
抵抗はやめ、一息ついてみろ
ロンドン・コーリング
叫びたくはないが
俺たちが話してる間に、意識をなくしてただろ
ロンドン・コーリング
ハイになどなっちゃいないぜ
あの黄色い目をした連中以外はな
氷河期が近づいている
太陽はズームインを始めた
エンジンは動作を停止し
小麦は痩せ細っていく
エンジンは動作を停止する
核のエラーだ
だが、俺は怖くない
ロンドンは溺死寸前
そして俺は川沿いに住んでいる
さあ、聞けよ
ロンドン・コーリング
そうさ、俺もそこにいた
奴らが言ったこと、そのうちのいくつかは真実さ
ロンドン・コーリング
ダイアルをトップに合わせろ
こいつが終わったら、俺に微笑んでくれるかい?
ロンドン・コーリング
そんなには似ちゃ、似ちゃ、似ちゃいないだろ。。。