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Matt Sounds ── レゲエ・レジェンドのバックを数多く務める腕利きロックステディ・バンド、初のアルバム

2017.04.10

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以前、TOKYO音楽酒場というコーナーでも触れたことがあるのだが、この10年近く、レゲエ・ミュージシャンたちが自由に交流しては、様々な形態で展開していくセッションを目撃する機会が多い。たとえば渋谷・ROOTS、新宿・OPEN、国立・地球屋、吉祥寺・BAOBABといった現場で夜な夜な繰り広げられていくセッションが、新しいバンドに進化していったり、あるいはまた別のつながりを生み出していったりと、日本のレゲエ・シーンの大きな潮流となっている。今回紹介するMatt Sounds(マット・サウンズ)も、新宿OPENでのセッションから派生したロックステディ・バンドだ。

ドリームレッツやロッキングタイムでの活動をはじめ、様々なセッションでも活躍するマルチ・プレイヤー/トラックメイカーの森俊也。ドライ&ヘヴィーでの活動でも知られるキーボード奏者の外池満広。ロッキングタイムや川上つよしと彼のムードメイカーズ、KODAMA AND THE DUB STATION BANDなどでも活躍する、裏打ちのリズムを刻ませたら彼の右に出る者はいないであろうギタリスト・秋廣真一郎。ロッキングタイムで活躍し現在は自身のバンドであるテツニークスや、タフセッションのメンバーとしても活動するベーシストの小粥鐵人。腕利きのレゲエ・ミュージシャン4人が中心となった結成されたMatt Soundsは、2014 年12月のキース&テックス来日公演をはじめ、カールトン&ザ・シューズ、リロイ・シブルス、ストレンジャー・コールといったジャマイカン・レジェンドたちのバック・バンドを務め上げてきた。

彼らのファースト・アルバム『Matt Sounds』は、先述の4人に加えて、コパ・サルーヴォや光風&GREEN MASSIVEなどで活躍する鍵盤奏者の小西英理、クールワイズマンのメンバーでもあるギタリストの大和田”BAKU”誠、サックス奏者の西内徹、ブルームーンカルテットのトランペッター黄啓傑、スカタライツのサポート・メンバーとしての経験もあるトロンボーン奏者・永田直らが参加。これまでバックを務めてきたレジェンドたちの楽曲を中心に、「七人の侍」のキラーなスカ・カバーや、グラッドストーン“グラディ”アンダーソンのカバーなど、全10曲を収録。愛してやまない60年代~70年代のジャマイカ音楽のサウンドへのこだわりを貫き、また共演してきたレジェンドたちから直接吸収したエッセンスを受け継ぎながらも、現在のダンス・ミュージックへとアップデートしていくMatt Sounds。2017年4月末からはジャマイカの伝説的ボーカル・グループ=ゲイラッツのリーダーとしても知られるB.B.シートンの来日公演でもバックバンドを務める。

Matt Sounds『Matt Sounds』

Matt Sounds
『Matt Sounds』

(OVERHEAT)


Matt Sounds official Facebook page
https://www.facebook.com/Matt-Sounds-1732775493628249



Rocksteady Legend Vol.6
BB Seaton from Gaylads meets Matt Sounds

2017年4月29日(土)大阪・南堀江SOCORE FACTORY
2017年4月30日(日)愛知・名古屋・JAMMIN’
2017年5月2日(火)東京・渋谷クラブクアトロ
2017年5月3日(水)岡山・CLUB CROWN(DJ set)
2017年5月4日(木)高知・LOVE JAMAICAN(DJ set)

詳しくは OVERHEAT HPを参照ください。

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