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華麗なるサンタナの世界

2014.06.04

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「TAP the COLOR」連載第32回

この季節になると、むしょうに聴きたくなる音がある。例えば、ビーチ・ボーイズの波音。AORの風やレゲエの匂い。ここ10年ならジャック・ジョンソンが定番か。でもロックファンなら誰でも知っている。熱帯夜になればなるほど、サンタナが欲しくなる。

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cover サンタナ『Abraxas』(1970)
1969年、ウッドストックの熱演で一躍注目を浴びた、ラテンロック・グループとしてのサンタナ。セカンドの本作では早くも全米1位を獲得。ジャケットの絵画は、マイルス・デイヴィスの『Bitches Brew』のジャケットも手掛けたドイツの画家マティ・クラーワインによるもの。


1f5e6bea93c13371228d74831e0b25d7 サンタナ『Amigos』(1976)
ギタリストなら一度は人知れず弾くに違いない「哀愁のヨーロッパ」収録で有名な作品。再び黄金期を迎える。74年、大阪でのライブを収録した『ロータスの伝説』のアートワークを仕上げて話題になったデザイナー/画家の横尾忠則が、引き続き本作のジャケットを手掛けた。

87369039020addc20c9c4aa70b0006fd_full サンタナ『‪Shangó』(1982)
ヴィジュアル&ポップが絶対的になりつつあった時代に対応するかのように、サンタナもMTV的な世界へシフトチェンジ。マーケティングが大成功した『Zebop!』の続編的作品。動画を観ても分かるように大ヒットシングル「Hold On」に、強烈に80年代らしさを感じる。

Carlos_Santana_supernatural1 サンタナ『Supernatural』(1999)
世紀末に突如として、今までにないほどの脚光を浴びた大復活作。世界的にもラテンブーム再来。全米だけで1500万枚以上をセールス、グラミー賞9部門受賞。マッチボックス20のロブ・トーマス、デイヴ・マシューズ、ローリン・ヒルといった90年代スターたちとの共演が熱い。

【執筆者の紹介】
■中野充浩のプロフィール
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