★ダウンロード/ストリーミング時代の色彩別アルバムガイド
「TAP the COLOR」連載第33回
80年代に青春期を過ごした人なら、「ウーマン・イン・レッド」や「レディ・イン・レッド」といったフレーズは懐かしいと思うに違いない。前者は84年のラブコメディ映画のタイトル、後者はクリス・デ・バーの86年の大ヒット曲。今回は赤いドレスや背景に包まれた女たち。
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マドンナ『You Can Dance』(1987)
NYダンスポップの女王から世界的なエンターテイナーへ。マドンナの80年代はそんなシンデレラストーリー的な美談に例えられがちだが、彼女が現在でもクールなポップ・アイコンであり続けるのは、根底にアンダーグラウンドやクラブシーンの血が流れているからに他ならない。
シンディ・ローパー『She’s So Unusual』(1983)
マドンナと並んでNYダンスポップの象徴だったシンディのデビュー作。聴いていて理屈なく心地良いのは、現在のケイティ・ペリーにも通じるものが。当時は個性的なファッション、ハリウッドスマイル(微笑み方)、レインボーヴォイス(声質)といった話題満載で楽しませてくれた。
スティーヴィー・ニックス『The Other Side of the Mirror』(1989)
今年9月よりフリートウッド・マックの再結成ツアーを控えているスティーヴィー。本作はソロとしての4枚目。80年代は精力的にアルバムをリリースしてツアー。売り上げもチャートアクションも凄かった頃。女性ロックファンなら、彼女のことを嫌いな人はいない(と思う)。
https://itunes.apple.com/jp/album/the-other-side-of-the-mirror/id218343082
ダイド『No Angel』(1999)
収録曲「Thank You」は、同時期にリリースされたエミネムの「Stan」にサンプリングされて、どちらも大ヒット。結果的に本国イギリスで最も売れた女性アーティストの一人にもなった。根底にはクラブシーン(ハウス)が息づき、その幻想的な声も大きな魅力。
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