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「TAP the COLOR」連載第132回
1986年から始まった「ロックの殿堂」(Rock and Roll Hall of Fame) は、デビュー25年以上のミュージシャンやバンドを対象としているが、2014年のセレモニーでは、ピーター・ガブリエル、ダリル・ホール&ジョン・オーツ、キッス、ニルヴァーナ、リンダ・ロンシュタット、キャット・スティーヴンスらが殿堂入りした。
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ピーター・ガブリエル『Peter Gabriel』(1977)
UKプログレの看板的バンドの一つ、ジェネシスを1975年に脱退したピーターが、2年の沈黙を破って発表した初ソロ作。人気曲「Solsbury Hill」を収録。ロバート・フリップが参加している。なお、印象的かつ美しいアルバムジャケットはデザイン集団ヒプノシスによるもの。86年の『So』では世界的な人となった。
ホール&オーツ『Bigger Than Both of Us』(1976)
1972年のデビューして、80年代には数々のヒット曲を飛ばしてきたホール&オーツの初期を代表する名作。邦題『ロックン・ソウル』が現す通り、本作ではロック色の強いサウンドを披露。「Rich Girl」は最初のナンバーワンヒットになった。彼らのヒットチャート上での黄金期は言うまでもなく80年代だが、70年代の作品群こそ二人の魅力が詰まっているとの評価も。
リンダ・ロンシュタット『Greatest Hits, Volume 2』(1980)
1969年にソロデビューしたリンダ・ロンシュタット。本作は彼女の1976〜1980年のヒット曲を集めたベスト盤。歌い手として優れたソングライターの曲を世に広めてくれた功績は大きく、リンダの歌声を通すと何度も繰り返し聴きたくなるような魅力が放たれる。60年代から70年代半ばまでのヒット曲を集めた姉妹作『Greatest Hits, Volume 1』も併せて揃えたい。
キッス『Creatures of the Night』(1982)
1974年にデビューしたキッスは、その強烈なメイクの影響もあってなかなか音楽的な評価を得られなかったが、ライヴでの人気は凄まじかった。前作ではオリジナル・メンバーのピーター・クリスが脱退、エリック・カーがドラマーとして加入。次作『Lick It Up』では遂にメイクを取ってメンバー全員が素顔を公開して話題になった。90年代には再び黄金期を迎えることに。
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