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「TAP the COLOR」連載第360回〜BLUE〜
(6月に亡くなった主なミュージシャン)
ロック:アンドリュー・ゴールド、ロニー・レーン(フゥイセズ)、ボブ・ウェルチ、ロリー・ギャラガー、クラレンス・クレモンズ、ジェイムス・ハニーマン・スコット(プリテンダーズ)、ジョン・エントウィッスル(ザ・フー)、ローウェル・ジョージ(リトル・フィート)、ヒレル・スロヴァク(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)、ヴィニー・ポール(パンテラ)
ポップ:フレッド・アステア、ジュディ・ガーランド、ローズマリー・クルーニー、ヘンリー・マンシーニ
カントリー/フォーク:コンウェイ・トゥイッティ、ティム・バックリィ、チェット・アトキンス
ブルーズ/R&B/ソウル:サニー・ボーイ・ウィリアムソン1世、デヴィッド・ラフィン(テンプテーションズ)、ボ・ディドリー、ココ・テイラー、ビリー・プレストン、レイ・チャールズ、ジョン・リー・フッカー、ボビー・ブルー・ブランド、マイケル・ジャクソン、ボビー・ウーマック、マット・マーフィー(ブルース・ブラザース)
ラップ/ヒップホップ:XXXテンタシオン
ジャズ:メル・トーメ、スタン・ゲッツ、オーネット・コールマン、ベニー・グッドマン、エラ・フィッツジェラルド、アート・ペッパー、ジューン・クリスティ、クリフォード・ブラウン、エリック・ドルフィー、ウェス・モンゴメリー
その他:ケイシー・ケイサム、ジェームズ・ホーナー
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サニー・ボーイ・ウィリアムソンⅠ『Blue Bird Blues』
ブルーズ・ハープをモダン化した伝説のブルーズマン。本名はジョン・リー・ウィリアムソン。生前に約120曲を録音。本作は1937〜48年の録音をまとめた決定盤。有名な「Good Morning,School Girl」も収録。ハーモニカ吹きに与えた影響は計り知れない。1948年6月1日、34歳で亡くなった。
ココ・テイラー『Queen of the Blues』(1985)
「シカゴ・ブルーズの女王」ことココ・テイラー。1960年代初期、ウィリー・ディクソンに見出されてシカゴのチェスと契約してからは「Wang Dang Doodle」などのヒットを放つ。70年代半ばにはアリゲーターに移籍して看板スターとなり、25年で8枚のアルバムをリリース。本作はその1枚。シャウトする女心がたまらない。ジャケット写真がその熱気を見事に伝える。ブルーズ・ムービーの『ゴッドファーザー&サン』でそんな彼女の姿が観られる。
テンプテーションズ『Gettin’ Ready』(1966)
モータウンの全盛期だけでなく、60〜70年代のR&B/ソウルシーンに多大な影響を与えたコーラスグループ、テンプテーションズ。R&Bチャートで放ったナンバーワン・ヒットは16曲にも及び、アルバムにいたっては17枚がチャートのトップに立った。もちろん歴代1位の記録。本作はデヴィッド・ラフィンがリード・ヴォーカルを担当していた頃の全盛期の傑作。ローリング・ストーンズもカバーした「Ain’t Too Proud to Beg」を収録。ラフィンは1991年6月1日、50歳の若さで他界した。
クリフォード・ブラウン『Memorial Album』(1956)
1956年6月26日、ジャズ・トランペッターのクリフォード・ブラウンが25歳の若さで事故死した。マックス・ローチらと組んだクインテットは天才の証。また、ダイナ・ワシントン、サラ・ヴォーン、ヘレン・メリルといった女性ジャズ・ヴォーカルのアルバムでもブラウンの名演は刻まれた。本作はクインテット結成直前の録音作。ハードで熱い演奏に胸打たれる。
【執筆者の紹介】
■中野充浩のプロフィール
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