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ボノ27歳〜ヨシュア・トゥリーの大ヒット、アカデミー賞授賞式で語った印象的なスピーチ

2025.05.10

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1987年3月、ボノが27歳を迎える2ヶ月前に、U2の5thアルバム『The Joshua Tree(ヨシュア・トゥリー)』は発表された。

前作『The Unforgettable Fire(焔-ほのお)』からの3年間、彼らはアフリカ救済、エイズ撲滅などのチャリティーイベントに参加して国際的な知名度を得つつあった。

『The Joshua Tree(ヨシュア・トゥリー)』はリリースされた直後からたちまち世界中でNo.1ヒットとなり、フロントマンであるボノは名実ともに“トップアーティスト”として注目を浴びるようになった。

アルバム発売当時、アメリカの『TIME』誌はU2の写真を表紙に載せて、”Rock’s Hottest Ticket”という見出しを付けた。その年、U2は間違いなく世界で一番影響力のあるバンドになった。

同年の5月10日、ボノの27歳の誕生日、彼はニューヨークで記者会見を受けていた。集まった記者たちは、ボノに心境を聞いてきた。

「今までで最高の誕生日です。ご機嫌だよ。ナンバーワンのアルバムに、ナンバーワンのシングル、これ以上何を望めっていうんだい?」


その会見の3日後には、アルバム『The Joshua Tree』がRIAA(アメリカレコード協会)よりマルチプラチナアルバムに認定されることが決まっていた。

その週、ボノはニューヨークからダブリンに戻り、アルバムの大ヒットとワールドツアー開始を祝うイベント出席した。祝賀ムード一色のその会場には、当時のアイルランド首相チャールズ・ホーヒーの姿もあったという。

翌月の6月2日、ロンドンのウェンブリーアリーナでいよいよツアーの火蓋が切って落とされた。


ワールドツアーは大盛況となり、U2は各国各地で自己動員記録を次々に塗り替えて行った。1988年、目まぐるしい一年を終えたU2は、オーストラリアツアーの延期を発表した。

ボノは少しの間だけクールダウンして、大衆の目のない場所でドキュメンタリー映画『U2/魂の叫び』の制作プロジェクトを進めようと考えたのだ。

1月、年明け早々、この映画作りのためにU2のメンバーはロサンゼルスへ(一時的な)移住をする。ボノ、アダム、ラリーの三人はビバリーヒルズの隣にある高級住宅地ベル・エアで家を1軒借りて共同生活を、エッジは家族と共にハリウッド・ヒルズで家を借りた。

このLA滞在中に、彼らは新曲「All I Want Is You」「Hawkmoon269」「God Part Ⅱ」「All I Want Is You」などを作る。


その年の3月、U2は初のグラミー賞を獲得。前年に発表した大ヒットアルバム『The Joshua Tree』が最優秀アルバム賞を、同作に収録されていた「I Still Haven’t Found What I’m Looking for(終わりなき旅)」が最優秀ロックパフォーマンス賞を受賞した。

それは、長い歴史の中で、アイリッシュのアーティストが到達したことのなかった“高み”だった。当時27歳だったボノは、その授賞式のスピーチで、感謝の気持ちと共に印象的なメッセージを世界中に放った。

「僕たちはいつも魂の音楽(ソウルミュージック)を作ろうとしています。黒いとか白いとか、どんな楽器を弾いているだとか、ドラムマシーンを使用しているとか、あるいは使用していない生々しいリズムだとか、そういうことは問題じゃありません。
“明かすか隠すか”という決意の問題なんです。それがなければプリンスは、ただの“歌って踊れる才人”でしかないでしょう。ブルース・スプリングスティーンも、ただの偉大なストーリーテラーでしかならないでしょう。しかし、その決意を持っている彼らにはそれを超えた何かがあります。
今、僕たちU2もその決意を持ってここに立っています。ありがとう!最後にプロデューサーのダニエル・ラノワとブライアン・イーノに感謝を捧げます。二人がいなければ、あのレコードは作れませんでした。本当にありがとう!!!」



<引用元・参考文献『U2ダイアリー 終りなき旅の記録』マット・マッギー(著)神田由布子 (翻訳)/スペースシャワーネットワーク>


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【佐々木モトアキ プロフィール】
https://ameblo.jp/sasakimotoaki/entry-12648985123.html

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