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「TAP the COLOR」連載第146回
8月に亡くなった伝説のミュージシャンたち。ジェリー・ガルシア、アイザック・ヘイズ、マックス・ローチ、アリーヤ。今夜は、レジェンドたちが遺した音楽と向き合う時間を過ごしたい。
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グレイトフル・デッド『In the Dark』(1987)
1960年代後半のヒッピー・ムーヴメントやサイケデリック・ロック、カウンター・カルチャーを背景に人気を博して以降、アメリカの伝説的なバンドとして、フリー&シェアの精神で音楽活動を続けてきたデッド。そのフロントマンだったジェリー・ガルシアが53歳で亡くなったのは1995年8月9日。彼の死と入れ替わるように、時代はネット革命へと突入していく。本作はデッド最大のヒット作。ボブ・ディランとのツアーも話題になった。
アイザック・ヘイズ『Shaft』(1971)
『スーパーフライ』と並ぶ70年代ブラックムービーの代表作『黒いジャガー』のサントラ盤。音楽は60年代からスタックスでサザン・ソウルを育んだ男アイザック・ヘイズ。ニュー・ソウル全盛時代の中で、アルバム/テーマ曲ともに全米1位を記録した。その後、サンプリングされ続けて若い世代にも知れ渡ることに。2008年8月10日死去、享年65。
マックス・ローチ『We Insist!』(1984)
モダン・ジャズにおける最も有名なドラマーの一人、マックス・ローチ。数々の歴史的録音に参加しながら黒人解放運動にも情熱を捧げた人で、ジャケットの写真が話題となった本作は時代が生んだ名作。前衛的なジャズを刻んだキャンディド・レーベル作品。ローチは2007年8月16日死去、享年83。
アリーヤ『Age Ain’t Nothing but a Number』(1994)
15歳のアリーヤのデビュー作。新しい時代の音=ヒップホップ・ソウルを担う歌い手として、同世代のモニカやブランディらとともに活躍。ルックスの良さもあって女優業にも進出。カンフー・ヒップホップ映画『ロミオ・マスト・ダイ』では、ジェット・リーと共演した。アーティストとして飛躍した3作目をリリース後、2001年8月25日に飛行機事故で他界。まだ22歳の若さだった。
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