アフロ・キューバン・ジャズのクラシック「Manteca」。ディジー・ガレスピーのオリジナルより少しテンポを落としたアレンジにゾクゾクっとさせられる──宮古島から発信されたそのサウンドは、どこにも見たことがないような妖しい無国籍な景色へと誘ってくれる。
もともとロカビリーのギタリストとしても活動していたというドラマーのMikioと、彼の長年の音楽仲間であるベーシストのTetsuya88を中心に、2010年に宮古島で結成されたブラック・ワックス。現在はサックス奏者のMarinoと、キーボード奏者のAyanoの4人で活動する、ジャズ・ファンク・バンドだ。
宮古島の音楽を研究・発掘する中で、彼らと出会ったという久保田麻琴がプロデュースを手がけ、2011年にファースト・アルバム『Naak-Nee(ナークニー)』をリリース。2013年にセカンド・アルバム『Bang-A-Muli(バンガムリ)』が発表されると、沖縄県内のみならず本土にもその噂は広まっていく。ジャズやファンク、ブラジル音楽、レゲエ、そして宮古島民謡までをも呑み込んではチャンプルーしていくハイブリッドな音楽性と、ダブミックスによるサウンド処理が、彼らの音楽を唯一無二なものへと進化させていった。
そして、今年7月にリリースされたのが、4作目となるアルバム『VIGOR(ヴィゴー)』だ。タイトルは「ゾクゾクする」という意味合いの宮古島の古語だという。自身のオリジナル曲を筆頭に、ディジー・ガレスピー「Manteca」、ジャッキー・ミットゥー「Drum Song」のカバー、そして宮古島に古くから伝わる子守唄をアレンジした「Agaizato」などの10曲を収録。ブラック・ワックスの濃密なアンサンブルは、蒸し暑い晩夏の夜がたまらなく似合う。
Black Wax official Facebook page
https://www.facebook.com/BlackWaxMyahk
ブラック・ワックス『VIGOR』Trailer
ブラック・ワックス「Drum Song」 LIVE
Late Summer Riddim Black Wax meets Goodluck Heiwa
“Black Wax VIGOR Release Party”
2015年8月24日(月)東京・渋谷
LIVE:BLACK WAX、グッドラックヘイワ
SPECIAL GUEST:梅津和時、Damiao Gomes de Souza
LIVE MIX:久保田麻琴
詳しくは 渋谷WWW website をご確認ください。