歌の主人公はいつも、街ですれ違う彼女を見てきた。
いつもベビーカーを引く彼女。
その髪にはリボンが寂しそうに揺れている。。。
主人公は彼女が笑ったところを見たことがないし、何か話したところも見たことがない。
来る日も来る日も、彼女は無言で歩き去っていく。
このワケのわからない世界で2人の子供を育てるのは、労働者階級の女性にとっては辛く寂しいことだろう、と主人公は想像する。
そして突然、彼は告白するのである。
♪ リトル・ガール
君と結婚したい
リトル・ガール
君と結婚したい
イエス・アイ・ドゥ
リトル・ガール
君と結婚したいんだ
結婚する時期がやってきたのだ、というのが主人公の説明だ。
♪ なあハニー
僕はなにも君の天使の羽を
クリップで止めるつもりはない
ただ、二人がそういうことを
考える時期だってことさ
家族を持つ、ということ
そして責任と向き合うってことだよ
青春との決別、そして大人になることの誓い。
この歌はブルースのパーソナル・ライフを反映しているのだろうか。
ブルースが実際、最初に結婚するのは、この歌から5年後のことで、相手はモデルだった(その後、モデルの彼女とは離婚し、バックシンガーだった女性と再婚し、今にいたっている)。
だが、歌の最後の方に登場する一節に少しだけ、ブルースの生い立ちが見てとれる。
♪ 死ぬ前に親父は言ったのさ
真実の愛なんて嘘っぱちだって
親父は傷心のまま、墓場へ旅立った
満たされない人生は
人を意固地にするんだ
少年時代、父親との衝突、葛藤があったことを何度もブルースはステージ上で語っている。まだ彼が、髪を長く伸ばしていた頃の話だ。
ブルースにとって大人になることは、青春のすべてと決別することではなく、真実の愛の存在だけは信じ続ける宣言だったのだろう。
♪ リトル・ガール
君と結婚したい
リトル・ガール
君と結婚したい
イエス・アイ・ドゥ
リトル・ガール
君と結婚したいんだ
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