「本物の音楽」が持つ“繋がり”や“物語”を毎日コラム配信

TAP the POP

石浦 由高

1959年神奈川県横浜市生まれ。ライター/エディター。
アメリカに遊学、「Writing(執筆学)」を修める。長年、音楽と暮らす内、時代ととも生まれた歌詞の意味を読み解くことに、尽きせぬ楽しさを覚えるという。ワイン好き。

石浦 由高 が最近聴いてるアルバム

石浦 由高 の記事一覧

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ワンダフル・トゥナイト~酒に溺れるほどの恋

ライラという美女に恋焦がれ、酒に溺れて狂人となっていく青年カイスの物語は、12世紀のペルシャ詩人、ニザーミーの作品だ。 この物語を下敷きに、自らの恋心を歌にした…

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ブルースが「川」を舞台に描いたアメリカ社会の暗い影

♪ 俺は、谷間の出身だ ♪  1979年、ノー・ニュークス・コンサートに出演したブルース・スプリングスティーンは、見知らぬ曲を静かに歌い出した。それまでの熱いラ…

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ジョンが歌ったベン・E・キングの名曲~「そばにいておくれ」と男が叫ぶ瞬間

♪ 夜の帳が降り   辺りは暗く   明かりといえば   月だけだ   ああ、でも怖くない   怖くなんかないのさ   ただ君がそばにいてくれればね ♪ 201…

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フィービ・スノウが思いを寄せた「ポエトリー・マン」とは何者だったのか

エンターテイナーだった父メリル・ローブと、モダン・ダンスの父と呼ばれたマーサ・グレアムの舞踏団でダンサーをしていた母リリ・ローブの間に生まれたフィービ・アン・ロ…

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エルヴィス・コステロに愛と平和を叫ばせたのは?

1979年。エルヴィス・コステロの3枚目となるアルバム『アームド・フォーセス』は、デビュー・アルバム『マイ・エイム・イズ・トゥルー』、セカンド・アルバム『ディス…

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エルヴィス・コステロの「レス・ザン・ゼロ」がもたらした衝撃

1977年。エルビス・コステロのデビュー・アルバム『マイ・エイム・イズ・トゥルー』のレコーディングのプロデューサーをつとめたのは、ニック・ロウだった。 当時、ま…

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認知症の祖母を歌ったコステロとポールの「ヴェロニカ」

養護施設で暮らすひとりの老女は静かに、時の流れを見つめている。 ゆったりとした時の流れは、一枚一枚、木の葉が舞い落ちるように、静かに、だが確実に彼女の記憶を運び…

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もしマール・ハガードが生きていたら今のアメリカに何を思うか

 その男は、1937年4月6日に生まれ、2016年の4月6日に永い眠りについた。  彼の父、ジェイムス・フランシス・ハガードと、母フロシー・メイはオクラホマで結…

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派手な衣装を纏うエルトン・ジョンにバーニー・トウピンが重ねた世界

ベニー、鋭い感覚を持った彼女 エレクトリック・ブーツにモヘアのスーツ 雑誌で読んだことがあるのさ ブ・ブ・ブ・ベニーとジェッツ  1973年。  エルトン・ジョ…

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同性から支持を集めるカントリー歌手だったケニー・ロジャースのイメージを180度変えた「レイディ」

2017年10月25日。ナッシュヴィルには様々なミュージシャンが、その男の最後のステージを祝うために集まっていた。 1938年、テキサスに生まれた男はカントリー…

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「オール・バイ・マイセルフ」~ラフマニノフのメロディに孤独を見出したエリック・カルメン

 若き無邪気な日々は、突然、終わる。  灼熱の太陽に焼かれた夏の頬に、秋風が吹きつけるように。  そんな瞬間を歌った曲は多い。 ♪  昨日  愛とはいとも簡単な…

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ウィー・アー・オール・アローン~ロマンティックな大人の世界

先週に続いて、ボズの大ヒットアルバム「シルク・ディグリーズ」から。 日本でも大ヒットした「ウィー・アー・オール・アローン」。だがこの曲は、ブラジルでもメロドラマ…

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