「本物の音楽」が持つ“繋がり”や“物語”を毎日コラム配信

TAP the POP

TAP the COLOR

7月に去ったレジェンド③〜ジョージ・ガーシュイン/ルイ・アームストロングほか

2018.07.18

Pocket
LINEで送る

★ダウンロード/ストリーミング時代の色彩別アルバムガイド
「TAP the COLOR」連載第274回〜MONOCHROME〜

(7月に亡くなった主なミュージシャン)
ロック/ポップ:ブライアン・ジョーンズ、ジム・モリソン、キャス・エリオット、クラレンス・ホワイト、J.J.ケイル、チャス・チャンドラー、ジョニー・ウィンター、ジョン・ロード、トニー・ラモーン、ニコ、エイミー・ワインハウス、チェスター・ベニントン

カントリー/フォーク:ロイ・ロジャース、ハリー・チェイピン、レフティ・フリーゼル、チャーリー・リッチ、リン・アンダーソン

ブルーズ/R&B/ソウル:ミシシッピ・フレッド・マクダウェル、ライトニン・スリム、ビッグ・ママ・ソーントン、メリー・ウェルズ、ヴァン・マッコイ、ミニー・リパートン

ジャズ:ルイ・アームストロング、ビリー・ホリデイ、バド・パウエル、ジョン・コルトレーン、ジョニー・グリフィン

その他:ジョージ・ガーシュイン、ウルフマン・ジャック、サム・シェパード


あなたの好きな色は?〜TAP the COLORのバックナンバーはこちらから

ジョージ・ガーシュイン『The Essential George Gershwin』
1920〜30年代にポピュラー音楽とクラシック音楽の両面で活躍し、「アメリカ音楽を作り上げた作曲家」として知られるジョージ・ガーシュインの代表曲を集めたアンソロジー。20世紀の名曲「ラプソディ・イン・ブルー」をはじめ、ブロードウェイ・ミュージカルのために作り、その後スタンダードになったナンバーまで全47曲を収録。1937年7月11日死去。享年38。
(詳しくはこちらのコラムでどうぞ)
ラプソディ・イン・ブルー〜短い生涯で大量の名曲を書き上げたジョージ・ガーシュイン


ルイ・アームストロング『The Best of the Hot 5 and 7 Recordings』
1901年(1900年説あり)にニューオーリンズで生まれたルイ・アームストロング。荒んだ生活が原因で少年院に収容されるが、ブラスバンドでコルネットをマスター。22年にはシカゴで故郷の先輩であり、ジャズ王のキング・オリヴァー楽団に加入。24年にはNYへ出てフレッチャー・ヘンダーソン楽団に加入。ルイの独創的な演奏は多くのジャズ・ミュージシャンたちに大きな影響を与えるようになっていた。25年からは自身のグループであるホット・ファイヴ、27年からはホット・セヴンを率いて、初期ジャズの歴史的名演を数々録音。本作はそんな時期のベスト盤。サッチモ真の全盛期が体験できる。1971年7月6日死去。享年69。

ミシシッピ・フレッド・マクダウェル『Mississippi Fred Mcdowell』
農夫としてミシシッピ州の北部に暮らしていたフレッド・マクダウェルが、民俗学者アラン・ロマックスによって“発見”されたのが1950年代後半。50歳代半ばにしての初録音だった。1962年に録音された本盤は「ワン・コード、ワン・グルーヴの魔術師」「ヒル・カントリー・ブルーズの総元締め」としての生々しい魅力が詰まった名作。迫力が凄い。ボニー・レイットやローリング・ストーンズへの影響も大きい。1972年7月3日死去。享年66。

レフティ・フリーゼル『Forever 23 Greatest Hits & Favorites』
1950代のカントリー音楽を語る時、最も重要なアーティストの一人であるレフティ・フリーゼル。芸名のレフティ(左利き)はボクサーをしていた頃にライバルを左腕で倒したことから付けられた。1950年にナンバーワン・ヒットを飛ばした彼は、同時期のスーパースターであるハンク・ウィリアムスと一緒にツアーに出たこともあった。ホンキー・トンク・カントリーの伝説がこのアンソロジー盤で体験できる。1975年7月19日死去。享年47。

*参考/『ブルースCDガイド・ブック2.0』(小出斉著/ブルース・インターアクションズ)、『カントリー・ミュージックの巨人』(ニール・ヘイスロップ他著/東亜音楽社)

【執筆者の紹介】
■中野充浩のプロフィール
https://www.wildflowers.jp/profile/
http://www.tapthepop.net/author/nakano
■仕事の依頼・相談、取材・出演に関するお問い合わせ
https://www.wildflowers.jp/contact/

Pocket
LINEで送る

あなたにおすすめ

関連するコラム

[TAP the COLOR]の最新コラム

SNSでも配信中

Pagetop ↑

トップページへ