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ロックの殿堂入り2001〜スティーリー・ダン/クイーンほか

2016.09.14

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「TAP the COLOR」連載第151回

1986年から始まった「ロックの殿堂」(Rock and Roll Hall of Fame) は、デビュー25年以上のミュージシャンやバンドを対象としているが、2001年のセレモニーではポール・サイモン、エアロスミス、スティーリー・ダン、クイーン、マイケル・ジャクソン、リッチー・ヴァレンス、ソロモン・バーク、ザ・フラミンゴスらが殿堂入りした。

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00602537156627-cover-zoom エアロスミス『Permanent Vacation』(1987)
エアロの第2期黄金時代はここから始まった。70年代の活躍が嘘のように、80年代は低迷が続いていた彼らはドラッグ漬けで廃人寸前だったという。だが1986年、事態は急変する。ランDMCが彼らをfeatした「Walk This Way」を大ヒットさせ、一気に復活ムードが上昇。プロデューサーにブルース・フェアバーンを迎えて、「Angel」「Rag Doll」などを収録した本作をリリース。オルタナ全盛の90年代の中、覚醒した彼らは一気に駆け抜けていく。


34032665 クイーン『Greatest Hits』(1981)
最も有名なベスト盤の一つであり、クイーンの足跡を振り返る第1集。日本でもロック・アイドル的に始まり、例えば「ミュージック・ライフ」誌の定期人気投票ではトップを独走していたことも。「Bohemian Rhapsody」「Killer Queen」「You’re My Best Friend」「Crazy Little Thing Called Love」 「Somebody to Love」「Flash」「We Will Rock You」などすべて収録。最後を飾るのはもちろん「We Are the Champions」だ。現在まで世界で2500万枚上を売った。

819a631b496641e5c1f450c52690da7e スティーリー・ダン『Aja』(1977)
AORの名盤であり、ドナルド・フェイゲン&ウォルター・ベッカーによるユニットの代表作。ロック、ジャズ、ソウルを吸収しつつ、極上のポップスとして昇華させた芸術的なサウンドは日本でも人気が高かった。スタジオ・ミュージシャンにとって彼らと仕事することはステイタスと言われるほど、完全主義者のレコード作りは今聴いてもどこまでも心地よく、70年代の匂いが妙に新しい。

531843_10150765976106416_472473851_n マイケル・ジャクソン『Bad』(1987)
『オフ・ザ・ウォール』(1979年)で劇的な変化と成長を遂げ、前作『スリラー』(1982年)でMTV旋風も巻き込みながら驚くほどの規模で世界制覇をしてしまったマイケル。「あれ以上のもの出るのか?」という高まる期待の中でリリースしたのが本作で、チャート上では5曲連続のシングル1位を放つなど記録を作ったが、アルバムセールス的には『スリラー』には及ばず。日本では1987年の来日公演がマドンナと並んで大きな話題に。「Man in the Mirror」は名曲の一つ。

【執筆者の紹介】
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